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[ニュース] 2015.08.21

「厚生年金の料率が変更されます。」

 

くらげに刺された跡がなかなか引かず、半そでを着るのが少し億劫な、ありき事務所 有木です。
お盆も過ぎ、8月もあと1週間くらいですね。

《9月から、厚生年金の保険料率が変わります》
毎月の給与から控除されているもののひとつに、厚生年金保険料があります。
厚生年金保険料は、従業員の標準報酬月額をもとに計算した保険料を会社が源泉控除して、会社負担分とともに収めていることで、その月の厚生年金の加入記録となり、将来の年金給付などに反映されます。
この厚生年金保険料は、毎月同じかというと、そうではありません。


《平成29年9月まで毎年上昇する保険料率》

厚生年金の保険料率は、平成29年9月まで、1年に一度毎年あがることになっています。今年を含めるとあと3回は上がります。平成26年9月~平成27年8月までの厚生年金保険料率は、「17.474%(会社負担と個人負担合計)」でした。平成27年9月~は、「17.828%」となります。

《厚生年金保険料は会社と折半》
厚生年金の保険料は従業員と会社が折半で負担することになっています。従業員からは、毎月の給与であらかじめ保険料を控除して残りの会社負担と一緒に会社が納付する仕組みになっています。
たとえば、毎月の給与額が240,000円(標準報酬月額240,000)の従業員の場合、平成27年9月分~の保険料は、21,394円が従業員負担、21,393円が会社負担となります。

《実際の控除開始は10月から》
保険料は、当月の保険料を翌月に控除するのが一般的です。(例外もあります)なので、実際に新しい保険料率による控除の変更開始は、10月中のいずれの日かに支払いのある給与から変更されることになります。

10月の保険料変更を間違えてそのままにすると、年末調整時に間違った保険料のまま所得税計算をしてしまうおそれがありますので保険料変更に注意して、給与計算を行いましょう。

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