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退職金受取選択制度とは

　我が国において退職金制度は広く普及していますが、企業を取り巻く経済社会環境、また従業員の意識の変化などにより、見直しの動きが高まっています。そのような中退職時に一括して退職金を受け取る以外に、在職中に賞与への上積みなどの形態により退職金を前払いで受け取る選択肢を設け、従業員に選択させる企業が現れてきており、この制度を退職金受取選択肢制度と呼んでいます。

　最近では、就労意識の変化に配慮して大手企業でもこの制度が採用されていますが、①現行の税制や社会保険制度では、離職時に比べて優遇されていないこと、②選択の変更（退職時支払と前払いとの制度間変更）が難しいことがあることから、導入にあたっては慎重に検討する必要があります。