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[ニュース] 2019.08.07
統計調査 平均寿命は男女ともに7年連続上昇し、過去最高を更新
厚生労働省は7月30日、平成30年簡易生命表の概況を取りまとめ、公表した。平均寿命は、男が前年比0.16年プラスの81.25年、女が前年比0.05年プラスの87.32年となり、男女ともに7年連続して上昇し、過去最高を更新した。女の平均寿命の前年との差は例年0.1を超えることが多いが、今回は0.05にとどまった。その理由として厚労省は、40~50代の若い世代で悪性新生物〈腫瘍〉による死亡率が高く、平均を下げたためだとしている。
男女それぞれ10万人の出生に対して65歳の生存者数は、男が8万9,507人、女が9万4,466人となり、65歳まで生存する割合は男89.5%、女94.5%となった。同様に75歳まで生存する割合は男75.6%、女88.1%、90歳まで生存する割合は男26.5%、女50.5%だった。
平均寿命を国際比較すると、男は①香港②スイス③日本、女は①香港②日本③スペイン――の順となった。
死因別死亡確率を見ると、0歳では男女とも悪性新生物〈腫瘍〉が最も高く、次いで男では心疾患、肺炎、脳血管疾患、女では心疾患、脳血管疾患、肺炎の順だった。65歳では男女とも悪性新生物〈腫瘍〉による死亡確率が0歳よりも低く、心疾患、脳血管疾患、肺炎の死亡確率が高い結果となった。75歳ではこの傾向がさらに強くなる一方で、90歳では男女とも脳血管疾患の死亡確率が75歳よりも低かった。
特定死因を除去した場合の平均余命の延びを主要死因について見ると、0歳では男女とも悪性新生物〈腫瘍〉、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順だった。65歳と75歳では、男が悪性新生物〈腫瘍〉、心疾患、肺炎、脳血管疾患、女が悪性新生物〈腫瘍〉、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順となった。90歳では、男女とも心疾患が最も多く、次いで男が悪性新生物〈腫瘍〉、肺炎、脳血管疾患、女が悪性新生物〈腫瘍〉、脳血管疾患と肺炎が同じ延びで続く結果となった。