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2017年度　新入社員の初任給調査

今年4 月の新卒入社者の初任給を調査しデータの得られた東証第1 部上場企業228 社について

調査では、29.4％の企業が2017 年度の初任給を「全学歴引き上げ」した結果となったようです。

一方で、初任給を前年度と同額に「据え置き」した企業は70.2％となっています。

14 年度以降は賃上げに積極的な企業が増えたこともあり、初任給の据え置き率も14 年度75.5％、15 年度58.7％と低下しましたが、16 年度の春闘交渉では賃上げが抑制傾向にあり、初任給据え置き率66.1％と約7 ポイント上昇しています。

今回調査の17 年度では70.2％と、据え置き率は再び上昇傾向にあります。

初任給の水準は、大学卒で21 万868 円、高校卒で16 万6231 円。

同一企業で見た前年度の金額に比 べ、それぞれ1180 円・0.6％、960 円・0.6％の上昇です。

　初任給水準の決定に当たっては、新卒者の労働力需給や世間相場が 影響を及ぼし、また、賃金体系を考慮した在籍者賃金とのバランス、賃上げ率（特にベースアップ）の結果と配分との関係も考慮する必要があります。