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[ニュース] 2017.06.22
助成金について
助成金とは?
助成金とは簡単に言うと、雇用保険に加入している事業主さんが一定の要件を満たすことでもらえるお金のことです。
厚生労働省が管掌しており、事業主さんが納付する雇用保険料で賄われています。
納めている雇用保険料が原資になっているので、雇用保険に加入している事業主さんは、要件を満たしていれば、もらわないと損ですね!
ちなみに雇用保険は次のような従業員さんを雇用した場合に加入しなければなりません。
<雇用保険の加入要件>
・31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること。
・1週間の所定労働時間が20時間以上であること。
助成金の特徴 要件さえ満たせばもらえる
助成金は要件を満たしさせすれば、もらえるのです。
融資であれば、返済しなければなりませんが、助成金は返済の必要がありません。
また、経済産業省が管掌する創業補助金やものづくり補助金などは、要件を満たしても、必ず採択されるものではありません。
しかし、厚生労働省の管掌する助成金は、要件を満たしている限り、原則としてもらえるものです。
助成金をもらうための要件とは?
事業主には大変メリットのある助成金。
では、このような助成金をもらうためには、どのような要件があるのでしょうか?
助成金は沢山あり、助成金毎に要件があるのですが、どの助成金についても共通した要件があります。 この共通した要件は厚生労働省から公表されています。
それでは共通の要件を見ていきましょう。
(1)雇用保険の適用事業所であること
助成金は、雇用保険料から賄われています。
ですので、雇用保険が適用されていて雇用保険料を納付している事業主にあげたいということですね。
(2)不正受給をしていないこと、不正受給をしてから3年経過していること
不正受給は助成金がもらえないだけでなく、悪質な場合刑事罰もあるので、絶対にしてはいけませんが、不正受給をしてしまった場合でも3年経過した場合、新たに助成金を申請することができます。
(3)支給のための審査に協力すること
助成金を受給するには申請書に様々な資料を添付し、制度を導入したり、正規登用したりしますが、これらが適正に実施されているかを審査します。
(4)過去1年間に労働保険料の滞納がないこと
助成金の原資である雇用保険料(≒労働保険料)を滞納しているともらえません。
滞納分を支払ってからの申請となります。
(5)風俗営業等関係事業主でないこと
(6)反社会的勢力でないこと
その他に、助成金ごとに見ていくと、「就業規則に規定が盛り込まれていること」
「社会保険が適用されていて、対象者が加入していること」などの要件があるものもあります。
労働環境を整えていくことで、助成金の要件を満たすようになるといったイメージです。